2022-05-10
売却を検討しているマンションや戸建てが古い場合「リノベーションしてきれいにしたほうが高く売れるのでは」と考えるのではないでしょうか。
不動産売却前にリノベーションするのには、メリットもあるものの、それを上回るデメリットがあります。
今回は不動産売却前にリノベーションするメリット・デメリットを解説します。
買い替えに際してリノベーションやリフォームする場合にかかる費用や期間の目安もご紹介しますので、宮崎市中心部や東部エリアで不動産売却をご検討中の方のご参考になると幸いです。
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まずは、そもそもリノベーションとは何なのか、リフォームとはどう違うのかをご説明します。
リノベーションとは、古くなったマンションや戸建て住宅を、構造部分だけ残して内装などをすべて撤去し、下地や間取りから新しく作り直すことを指します。
築年数が古くなると、家を建てた当時とは家族構成やライフスタイルが変わっていることがほとんどです。
子どもが独立して部屋が余っている、使わない和室がある、家の中に段差が多くバリアフリー対応ではないといった場合に、部分的に対処するのではなく一度リセットし、現状にあわせて再構築するイメージです。
リノベーションと混同されがちなリフォームは、基本的に「古くなったり劣化したりした箇所を、新築時と同じ状態に戻す」ことを意味します。
たとえば古くなったシステムキッチンを新しいものに交換したり、経年劣化で変色した壁紙やフローリングを張り替えたりすることがリフォームに該当します。
マイナスになったものをゼロにもどす「現状回復」がリフォームであり、マイナスからプラスへと転じさせるのがリノベーションなのです。
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不動産売却前にリノベーションするのには、どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。
不動産売却前にリノベーションすると、新築同様に生まれ変わるため、購入希望者に好印象を与えられるのがメリットです。
同じ築年数で似たような物件を内覧したときに、劣化が進んだ物件と新築同様にリノベーションされた物件があれば、きれいな物件のほうがイメージは良くなります。
ちょうど同様のリノベーションを検討していた方なら、自分でリノベーションする手間や時間が不要になるので購入を検討してもらいやすくなるでしょう。
続いて不動産売却前にリノベーションするデメリットをご紹介します。
リノベーションにかけた費用を回収できない
不動産売却前にリノベーションするもっとも大きなデメリットは、かけた費用を回収できないことです。
リノベーションはリフォームと異なり、住宅全体を改修する大がかりな工事となるので、費用も高額になる傾向があります。
リノベーション費用の相場はマンションの場合で10万~15万円/㎡といわれており、70㎡の住戸であれば700万~1,000万円程度かかる計算です。
「リノベーションにかけた費用を上乗せすれば良いのでは」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし中古住宅は築年数や建物の構造で価格が決まるため、内装をいくらきれいにしても高く売ることはできません。
リノベーションをして見た目がきれいになったからといって、築年数がゼロに戻るわけではないためです。
リノベーションしてもその分費用を上乗せできなければ、結局かけた費用は売主が負担することになってしまうのです。
市場のニーズにあわない
リノベーションした物件は、中古住宅の購入を希望する方のニーズにあわないため、購入希望者を見つけにくくなることもデメリットです。
中古物件の購入を検討している方は、できるだけ状態の良い中古物件を安価で購入し、自分たちの好みにリノベーションしたいと考えていることが多いのが特徴です。
そのためすでにリノベーションされて高く売り出されている物件は、初めから対象外とされてしまいます。
リノベーション済み物件は、「ちょうど同じようなリノベーションをしたかった」という、限られた方にしか興味を持ってもらえないのです。
リノベーションする時間がかかる
売却前にリノベーションする場合、時間がかかることもデメリットの1つです。
リノベーションは大規模な工事となるため、完了までに3か月はかかります。
その間売りに出すことはできず、売却は先延ばしにするしかありません。
不動産の売買が活発になる時期は新年度が始まる前の1~3月とされており、その期間を逃すと需要が低下します。
リノベーションを優先することで、売却のタイミングを逃してしまう場合もあるでしょう。
ここまで見てきたとおり、不動産売却前のリノベーションは、メリットよりもデメリットのほうが大きいのが特徴です。
そのため不動産売却前のリノベーションは、基本不要とされています。
ただし小規模なリフォームであれば効果的な場合もあります。
いずれにしても、売却するつもりの不動産に何か手を加えるときには、それが本当に必要なことなのか、売却を依頼する不動産会社にまずは相談することが大切です。
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不動産を売却して得た資金で中古物件を購入し、リノベーションを検討している方もいるのではないでしょうか。
ここからは、新しく購入した物件をリノベーションするのにかかる費用や期間をご紹介します。
あわせて部分的なリフォームをする費用と期間もご紹介しますので、ご参考にしてください。
リノベーションにかかる費用は、マンションの場合で10万~15万円/㎡が相場です。
一般的な3LDK(70㎡)の住宅をリノベーションするのには、700万~1,000万円程度かかることになります。
期間に関しては、設計に3か月、工事に3か月が目安です。
売却と購入を同時に進めるときには、工事の完了時と売却する物件の引き渡しのタイミングをできるだけあわせると、仮住まいする期間を短くすることが可能です。
続いて部分リフォームにかかる費用と期間をご紹介します。
キッチン
キッチンのリフォームは、既存のキッチンを新しいものに入れ替える場合で50万~150万程度が相場です。
期間は2~4日程度を見込んでおくと良いでしょう。
浴室
浴室は、ユニットバスを新しいものに入れ替える場合で80万~100万円が相場です。
期間の目安は、3~4日程度です。
トイレ
トイレは本体のみの交換の場合で、20万円程度が目安です。
交換のみであれば、半日~1日程度で工事を終えられます。
洗面台
洗面台については、新しいものに入れ替える場合で6万~8万円程度です。
入れ替えにかかる期間は、半日~1日程度です。
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不動産売却前のリノベーションは、メリットよりもデメリットが大きいので、基本的には不要です。
「古いから売却できないかも」と不安を感じている場合は、まずは不動産会社に相談するのがおすすめです。
なお、アフターユーでも、宮崎市中心部や東部エリアにある不動産の売却のご相談に応じていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。